物語ってつまらない

結末とか、何かのために用意された物語ってつまらない。と近頃は思う。*1

音楽とウイスキーとチョコレートと水。それと、ずっと前にメモしていた文章をひっぱりだして読む。しあわせ。

以上

「非人称芸術」は「非人称」の無為の行いの結果に対し,第三者である鑑賞者が芸術の価値を発見することで発生するもの,つまり〔…〕鑑賞者による創造物なのである。
糸崎公朗森田信吾フォトモ 路上写真の新展開』

超芸術というものは,超芸術家が,超芸術だとも何とも知らずに無意識に作るものであります。だから超芸術には〔…〕作者はいない。ただそこに超芸術を発見する者だけがいるのです。
赤瀬川原平超芸術トマソン

〈顔〉は、世界をいくつかのエピソードの束に還元してしまう
中平卓馬『決闘写真論』

夢の中で細部はことごとく明瞭である。〔…〕細部の並列的な明晰さ。それと反対に生まれる脈絡の欠如。
中平卓馬『決闘写真論』

みずからの意識とそれを乗り超える世界と。
中平卓馬『決闘写真論』

*1:もちろん、「語り」の技術/芸というのはあって、うまい「語り」を よむ/きく ときには、音楽に身を任せるような心地よさがある。つまらないと書いたのは、そういう「語り」のことではなく、因果関係で結ばれた、出来事A→出来事B→出来事Cというような筋書(プロット)のこと。