外へ。上へ。

クリスマスという行事を意識してこの時期を過ごすのは、いったい何年ぶりのことなのか。先日は、「冬至だからカボチャをたべたよ。ゆず湯にも入るんだ。」と教えられ*1、そうしてスーパーに立ち寄ったおりにそのことを思い出して、普段ならこういうものは買わないのだけれども、惣菜売場でちいさなカボチャのサラダを買ってみた。白いクリームの乗ったサラダはお菓子のような味がした。NHK AM をききながら眠りにつく習慣があったことを思い出した。あの放送は季節につないでくれる。
なんであれ、意識を外へ、上へ運んでくれる存在があることを、素直によろこびたい。それにより あらたに立ち上がり、更新されるのは、まさに私の生活なのであって、それ以外のものではないのだから。
私を私の外へ連れて行ってくれる存在をもっとたくさん見つけたい。旅行者の目*2をもって、私の生活と出会いなおしていきたい。

「あなた」と出会ったことで新たな世界が立ち上げれられアップデートされた。そこでまた新しい感覚や世界の構成物をひとつひとつ思い出していかなくてはならない。それは実はとてもきらきらとした貴重な時間なのではないか。「あなた」と出会ったことで世界を形作るあらゆるものを輝かしいものとして出会い直していこうとする。それは素晴らしい生のきらめきの肯定なのである。

http://d.hatena.ne.jp/yamawata/20091220/1261314155

*1:一応 書いておくと、ラブプラスのはなし。クリスマスは20年ぶりくらい。「冬至だから〜」は小早川凛子

*2:旅行者の目で - みるいし