2008-10-21 書くことをやめたとき――アゴタ=クリストフ「昨日」 作文 トビアスとリーヌ。このふたつの名を手放して子どもらに与えたとき、「私」は書くことをやめている。 「わたしたちはひとつの物語を生きているわけ?」 「そうさ、リーヌ、ぼくらはひとつの物語を生きているんだ」 「恋愛物語なの?」 「それはきみ次第さ、リーヌ」 アゴタ=クリストフ「昨日」