円環しているように思われる時間――藤林靖晃「桂子と。」
ここには、くりかえされる たべること、ねむること があります。散歩すること、レコードをきくこと、絵をかくこと。わずかに ふれられる性のこと。
おとずれる客人は静かに去ってゆきます。時間はたしかに流れています。ですが、円環しているように思われます。
ぼくはこの小説の時間がすきです。
- 作者: 藤林靖晃
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/11
- メディア: 単行本
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ここには、くりかえされる たべること、ねむること があります。散歩すること、レコードをきくこと、絵をかくこと。わずかに ふれられる性のこと。
おとずれる客人は静かに去ってゆきます。時間はたしかに流れています。ですが、円環しているように思われます。
ぼくはこの小説の時間がすきです。